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塵芥

ピクシブで参加している企画のことについてぼちぼち。

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【泰平】えあかぷ1【腐向け注意】

過去に書いたえあかぷです。といってもカプ未満な気がします。
余所様のお子様お借りしてます。
問題があったら下げる、若しくは鍵つきにいたします。

※腐向けです。
※エアです。

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 当然自分がすべきことを当たり前にこなしているだけなのに、それで褒められるのはどうにも居心地が悪い。三瀬雪成という青年はそういう男だった。
 鍛練に身を入れるのも、積極的に戦に赴くのも、節約をしているのも、全ては己と三瀬の家のために当然しなくてはならぬことなのだ。またその禁欲的までのひたむきさが、彼を彼たらしめんとしている要素であることは誰もが認めるところである。
 だから雪成はこれらの事に関してまだ若いのに偉い、だの良くやっているだの褒められるのはあまり嬉しくはなかった。
 自分はそうせざるを得ないだけなのだ。何も偉くはないし、何も凄いことではない。そうしなくては雪成は生きていけぬ。自分だってこんな窮屈な生活より、そこらの若者のように羽目を外せたり、若気の至りなど出来たなら、それが許されるような環境だったのならばどれだけ良かったろう。嬉しいなど到底思えるはずもない。
 それがどうだ。
「よぉー!今日も精が出るなぁ、三瀬のにいちゃん」タンッと的の真ん中を正確に矢が射抜いたと同時に、己に投げ掛けられた言葉に雪成はびくりとする。
「泰慶殿、何度も申し上げるが、勝手に入って来られるのは……」
「声かけたってこんな広ぇ家じゃ聞こえねぇだろうよ」
 まぁ、それはそうなのだが。しかしいきなり声をかけられるのは心臓に悪い、とぼやけば気配を察せられぬお前が悪い、と返ってくる。言葉の上では迷惑しているように匂わせてはいたが、雪成はこの十以上も歳の離れた武人との会話が嫌いではなかった。
「相変わらずほっせぇーなぁ、ちゃんと食ってんのか?」
 本心ではきちんと食べている、と言いたかったのだが根が真面目な雪成はたとえ見栄のためとはいえ嘘をつくことは出来ず、思わず言葉に詰まった。
「やっぱりなぁ、今度飯行こうや。食わせてやるよ」そんくらいの金はあっから、と笑いながら泰慶は雪成のざんばら髪をがしゃがしゃと乱暴になで回す。
「えれぇなぁ、本当に。お前さんは」
 褒められるのは、特に嬉しいことではないのだ。当たり前のことをしているだけだから。それだというのに。
 この人に褒められるのは何故こんなにも自分の心を温かくするのか。泰慶からの食事の誘いに「かたじけない」と小さく答えながら、雪成はその謎の答えをいまだ見いだせないままでいる。
  

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